はじめに 本記事では、飯泉佑介『意識と<我々> 歴史の中で生成するヘーゲル『精神現象学』』(2024、知泉書館。以下、特に断らない限り、括弧内の数字はこの本の頁数を指す)の「第七章 世界を欠いた意識の関係 自己意識章について」について、内容要約と…
お疲れ様でした。最終日の朝に慌てて駆け込むなど。 うーん、気合いの入りようがすごい。後ろのナツがお菓子食べてたり最後にはスティック放り投げたり、あとメンバーがそれぞれ目を合わせたり、いやあ、お金と技術と熱意を持ってるところはすごい、これは本…
ぼちぼち。事務作業が苦手なのでお腹を痛めながらやっている。と思っていたら、あれ、皆さん意外にルーズですね…? www.iwanami.co.jp 今日は1年以上やっている『善の研究』の読書会があった。最近ふらふらでろくすっぽ物が考えられていないため、西田のテク…
昨日まったく寝付けず、ひたすらぼーっとスマホをみてしまっていたので、目を閉じるためにヒナさんのASMRを久しぶりに聴いた。 www.dlsite.com ああ、癒される。 ヒナさんが先生に「頑張りすぎ」とか「少しは休んで」と言っているとき、常々「ふふん、俺は働…
飯泉さんの『意識と我々』を読み、問題はフーコー「啓蒙とは何か」だとあたりをつける。 フーコーの該当論文がいま手元にないので二次文献をざっと読んだだけだが、ボードレールとカントを重ねているのか。ロマン主義的想像力とは異なるモデルニテの想像力を…
1 はじめに 本記事では、わたし、すなわち大田区(X ID: @IamnotwhatI)/きゃくの*1の空﨑ヒナさんへの理解を記します。 具体的には、「にぎにぎと、ゆきゆきて」、「陽ひらく彼女たちの小夜曲」、「エデン条約編」の3つのストーリーを解釈することを通じて…
連休最終日は雨。このあと買い物に行きたいのだけれど、どうしようかな。 昨日は昼から読書会に参加したあと、16時くらいから23時くらいまでほぼノンストップでレスポンスを書いていたので、疲れきった。久しぶりに長い時間書くことに没頭したなと思う。 た…
去年抜けたサークルから、寄稿のお願いを頂く。文字数は無制限とのこと。マゾッホ『毛皮を着たヴィーナス』の神経症的読解をやるつもり。余力があれば付録に『四基本概念』のコマンタールもつけたい。 それはさておき、引き続きお絵描き。 今日は顔の当たり…
しょくん、わたしは本が好きだ。「わたしが好きな本10冊」みたいなリストも好きだ。というわけで、以下にそのリストを組んでみる。なおオールジャンルなので、よろしく。 一覧 ①永井均『マンガは哲学する』 ②野矢茂樹『論理トレーニング』 ③熊野純彦『カント…
ぼちぼち。 『承認欲求女子図鑑』は直立が多くておもろくないな(傲慢)と思ったので、好きなものにした。 ひげなむち先生の『おとめくずし』。 www.wani.com モノクロの1ページ目を捲ってみたのだが、すごいなあ、と思う。1コマ目の眼、2コマ目の重なった手、…
齢Xのわたくし、突然、絵をちゃんと描けるようになりたいと思う。ちなみに現在の画力(恥)はこんな感じ。 まず人体の構造を理解していない。関節の分け方とか、そもそも上半氏と下半身のバランスとか、顔のパーツの配置とか。 教本はそのうち買いたいなと思い…
バトラーの脱構築の話をしたら、ややウケ~スベったくらいの感触だったので、改めてバトラーの思想史的背景を詰めておく必要を感じた。 ので、以下。 www.youtube.com これを読んで「ぅあー」と思ったのは、本質主義論争の議論をスルーしてBTMを読むことの問…
ちょっと訳してみるか。半年後位に「ポストセオリーの文脈におけるピピンの映画論」とかやりたい。 イントロダクション:「俺はこの忌々しい映画を分かろうとしているだけだ」 ロバート・ビュフォード・ピピンは1948年9月14日に生まれた。その際立ったアカデ…
某氏へのメールの返信を書いていたところ、中江兆民という名前が出てきた。たしかに、ルソー→カント→ヘーゲルというラインを強調するわたしの立場が、中江兆民の議論を評価しなければならないというのは自然だ。残念ながら兆民の原文が手もとに無いので、ひ…
笑い (光文社古典新訳文庫) 作者:ベルクソン 光文社 Amazon 古典的なところから始めよう。かつてアンリ・ベルクソンは喜劇的なものにおける笑いを共感的なものではなく、むしろ知性的なものとして捉えた。 無関心な傍観者として生に臨んでみてほしい。そうす…
飲み会の話その2。愛されたいなというひとに対して、「神に愛されているだけでは駄目なんですか?」と言ってしまい、おや、と思った。 最近、パロールについて考えてしまう。パロールの奇妙なところは、思ってもいなかったことが話されてしまうことだ。わた…
理由の哲学をなぜか勉強しようと思い、SEPのReasons for Action: Justification, Motivation, Explanationの項目を1人で訳していたことがある。当時はなぜそんなことをやっていたのかよく分からないが、今は何となく分かる。わたしは知識を増やしたかったの…
飲み会で「概念実在論についてどう思うか」と言われたが、答えに窮してしまった。答えられた方がええのは分かるけど。SoT、読んだ方がいい? ピピン先生は「実在」とは言わないだろうなあ。あのひとはカントなので。あくまで超越論的主体にこだわると思う。…
イポリットとピピンを並行して読むと、両者がかなり似ていることに気がつく。すなわち、統覚の承認論的拡張というピピンのラインと、私のディスクールにおけるロゴスの顕現というイポリットのラインとが、ということだ。ピピンはカントから出発して広がり、…
前回の、 kyakunon.hatenablog.com つづき。 自己意識は自分自身に対してロゴスでない時、自分がもはや犠牲となるしかないような論理の餌食となる。弁証法はもともと自己意識に対して、自己意識が自分自身に対してこの弁証法でない時、遂行されるのである。…
予習。まあ、ぼちぼち読めるかなあと思ったので、イポリット訳を眺めてみる。 精神現象学 上 (ちくま学芸文庫) 作者:G.W.F.ヘーゲル 筑摩書房 Amazon Le fait que la vérité de la loi est essentiellement réalité, pour cette conscience qui en res…
www.youtube.com 『ブルーアーカイブ』のキャラクターにファンが命を吹き込む方法は無数にある。 例えば動画をみてみると、3Dモデルやアニメーションを使ってキャラクターを動かしている。 www.youtube.com www.youtube.com これらがいずれも素晴らしい作品…
イポリットの『論理と実存』が届いたので、ぼちぼち読んでいく。 論理と実存―ヘーゲル論理学試論 (1975年) 作者:イポリット Amazon 第一部 言語と論理 序論 弁証法的発明は存在の発見にほかならない。それは多かれ少なかれ気ままな構成ではないのであって、…
強い博論本を2冊読む。 いずれも従来のカントとヘーゲルについての理解を刷新する快著だが、両者がいずれも「信仰と知」におけるヘーゲルのカント解釈を重視していること、そして構想力の概念を重視していること……これらのことを、わたしはどう理解すればよ…
レオ・シュトラウスの『自然権と歴史』ぼちぼち。いい本ですね。古典啓蒙主義から実存主義まで、歴史主義という事件を踏まえて一気に描きだす力技。かつ、近代の自然理解が間違っているのが諸悪の根源だとして、古代に遡行する。かなりデカい哲学体系で、し…
好きなブルアカ二次創作シリーズ。前回のはこれ。 kyakunon.hatenablog.com 「ねっこ」さんというイラストレーターがいる。別名義でYoutuberなどをされていて、その方面でも非常に有名な方だが、ここでは触れない。問題はねっこ氏が描いているブルアカの二次…
youtu.be この記事を書いてからというもの、ようやく自分の肚が決まってきて、ブルアカの二次創作をぼちぼち漁ってきた。 そのなかでやや遅ればせながら発見したのが、この外湯氏の音MADである。一度みて、その素晴らしさに圧倒された。 まず特筆すべきは、…
以下、ジャック・ラカンのセミネール第11巻『精神分析の四基本概念』の注釈を連載する。日本語訳は岩波文庫、フランス語原文はSeuil社のペーパーバック版を用いる。 amzn.asia www.seuil.com なんで急にこんなことを?という説明は、まあ、おいおい。ひとま…
youtu.be メール何通か溜めてるの気づいてます、すみません、これだけ書かせて。 今日一日ずっと寝ていて、ようやく頭が回ってきたんですよ。 うすうす気づいていたけれど、最近の<二次元の><虚構の>(超重要!)趣味が、かなり幼い寄りになってきた。三…
最終日の午前中に慌ててエピソードを全部見た。 修正が入っているらしいが修正前は知らないので、ひとまず修正後についての感想をば。 百鬼夜行とゲヘナといえば、百花繚乱、風紀委員会、美食研、あたりが人気キャラクターでありよく目立っている印象がある…