ふつうのおたくの日記

漫画と『ブルーアーカイブ』のことを中心に、ゆるゆると書きます。

『自然権と歴史』、『疑惑の影』、エヴァ序

 レオ・シュトラウスの『自然権と歴史』ぼちぼち。いい本ですね。古典啓蒙主義から実存主義まで、歴史主義という事件を踏まえて一気に描きだす力技。かつ、近代の自然理解が間違っているのが諸悪の根源だとして、古代に遡行する。かなりデカい哲学体系で、しかも魅力的。ピピン先生の反論はポジショントークかなと、正直思ってしまわんでもないほど。手強い。でもいい本ってことだ。

 

 ピピン関連でもうひとつ。映画を見た。ヒッチコックの『疑惑の影』。

 

 んー、ヒッチコックの偉さって、わたしやっぱりあまりよく分からないよなあと。いや、見やすいし分かりやすいし、いいんだけど、そんなに何度も見返すような作品か?というのは正直思う。サスペンスであることと関係しているのかな。あんまり人間像に魅力を感じない。スタンバーグの『モロッコ』とか『スペイン狂想曲』とかの方が上等じゃないかしら。個人的に映画で感動したっていうと、やっぱり『東京家族』になってしまう。

 

 それから、たまたまふと思い立って『エヴァンゲリヲン新劇場版 序』をみた。

初めてみたのは中学生だったかな。あの頃に比べると感動はやや薄れたというか、「テンポ早すぎて草」とか、「組織穴だらけで草」とか、そういうことを思うのだけれど、まあでも、シンジ君が魅力的なのは間違いない。

 

 ブルアカとTwitterをやめたので、想像力に空きがある。そこに映画を詰めるのが昨日と今日にやったこと。正直つらいんだ。女の子がぼくを救ってくれないのに、ずっと画面を見ていることが?だから普通に映画とか見てる。この話はまた別に機会にね。